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まいぷれ的 柏レイソル部

今季限りと発表のあったばかりの石崎監督にお話を!

一大事です!

 「石崎信弘監督(50歳)との契約を今季限りで終了することといたしましたのでお知らせいたします。(抜粋)」
11月27日15時半過ぎに届いたクラブからのニュースリリースを手にしたとき、「嘘!」とつぶやく自分がいました。

石崎監督の3年間を思い、日立台へ

 崩壊したチームを立て直し、J2を闘い抜いた2006年。
 「挑戦」をスローガンに、勝ち点55の目標を達成した2007年。
 そしてあと2節を残すのみとなった2008年。
 この3年間で、選手、クラブスタッフ、サポーターは一心同体となり、家族として支え合ってきました。伝説とも言われる2006年を経て、どんなに苦しくても、辛くても、へこたれない強さが備わった家族。
 その家族の大切な監督が今季限りと聞き、いてもたってもいられず、28日の練習場に行ってきました。
 家を出たときはワイパーが必要だった雨空も、日立台に着く頃には徐々に明るくなってきました。

 ここに来るたび、見上げます。
 雨はあがったけど、どんより曇り空。

 今日は平日で雨ということもあり、練習見学の方も少なめ。練習が終わって、足早に引き上げる選手たちは、厳しい表情が多く、引き留めるのも少し気が引けます。

キャプテンが語るホーム最終戦

 代表して、キャプテンの大谷秀和選手(MF・背番号7)にお話を伺いました。
 最後の第34節はアウェイでの対戦ですので、ホームゲームである日立台での試合は、明日が最後となります。選手のみならず、サポーターやスタッフ、そして石崎監督にとっても特別な意味を持つはず。どんなお気持ちで試合にのぞむのでしょうか。
「勝てなくて苦しいときに何とか乗り切れたのは、サポーターの変わらない応援が支えとなったから。その感謝の気持ちを表現できるのは、僕らはピッチの中だけなので頑張ります。石さんがホームでやるのは最後なので、ぜひ勝ちたい。サポーターの方も見て、楽しんでください」
 天皇杯のことを伺うと、「1試合でも多く石さんと試合がしたい」と、胸の内を明かしてくれました。
 元旦国立に連れて行ってくださいとお願いすると、「はい」と笑顔ながらも凛として答えてくれた、頼もしいキャプテンです。

いつもと変わらぬ監督の笑顔

 しばらくすると、石崎監督がひきあげてきました。
 いつもと変わらず、ファンと接するお姿。
 監督写真館のようになってしまいましたが、この笑顔で、私たちがどれほど助けられたかしれません。
 記者の囲み取材に入ると、「私は貝になりたい」とおどけて、ネックウォーマーで口をかくします。

「ワシはレイソルが好きなんだ」

 いつものように、広島弁混じりのご自身の言葉で語ってくださいました。

 「J1にあがったとき、湘南からここ日立台に戻ってきて、そのときにサポーターがすごく喜んでくれて、3年後に優勝争いをするチームにしたいと思った。
 ワシは監督だから、自分のやりたいサッカーというものがある。攻守の切り替えの早いサッカーに、フランサをどう融合するか。去年はフランサしかいなかった。フランサの調整があって開幕ダッシュにもつながった。今年は開幕にフランサが間に合わなかった。そこで誰をどう使うか、ということで、いろいろな組み合わせを試してきた。
 人生は右肩上がりじゃない。だから夢がある。ワシはJ2降格の話は1回もしたことがない。10試合勝てなかったときも。下を向いたらダメだから。この苦しんでいるのが来年に繋がって、優勝争いできるチームになっていく。
 ワシが心を開けば、選手も開いてくれる。そうして接してきた。それに選手はサポーターが育てるもの。だから練習も常に公開してきた。
 明日はホーム最終戦だから、ワシは挨拶がある。勝って喋らせてくれ!」

「眠らなくても死なないんだなぁ」

 最後につぶやいたひと言が監督の心情を物語っていました。10試合勝てなかったときでも寝ていたのに、昨日は眠れなかったそうです。そんな本音を漏らしてくださるところが、また私たち報道陣の心をグッと掴んで離しません。

会見を聞いて思うこと

 石崎監督を慕うのは、選手やサポーターだけではありません。私たち報道陣とて、ときとして主観的になってしまうほど、惚れ込んでいる人は多いのです。
 それゆえ、続投でタイトルを狙うという選択肢をとることができれば、それが何よりも来季につながるであろうと思えてなりません。
 がしかし、そこはサッカーのプロ集団が下した決断。石崎監督から教えていただいた「下を向かずに進む」ことに徹したいと考えます。まずは残り2試合、確実に勝ちたい。この3年間の集大成となる試合は見逃せません。
 会見後にピッチを眺めました。明日の今頃、この観客席は黄色に包まれ、このピッチで最高に熱いプレーが繰り広げられ、ここ日立台が聖域であることを再認識することでしょう。
 ……そして。報道陣の中にも、元旦の予定をあけたという声が多く聞かれました。天皇杯の決勝戦が行われる日です。
 ベスト8まで勝ち進んでいる柏レイソル。決勝戦まではあと2勝。
 タイトル(優勝)をとると、ユニフォームの左胸に★が刻まれるのをご存じですか?
 石さんの3年間を、胸に光る星として歴史に刻みたい、2番目の星は石崎サッカーであって欲しい、そんな想いが募るレイソル家族なのです。

(2008.11.28記)

柏レイソル部では、みなさんからの温かい励まし、監督・選手・スタッフへの質問・メッセージを受け付けています。みなさんに変わって直撃してきますよ! こちらからどうぞ。
では、次回の更新をお楽しみに。

2008/11/28

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