それでは、花粉症等アレルギー疾患の真因を正し、腸内粘液バリアを形成するためには、日常の中でどのような注意が必要なのでしょうか？

1）穀類、豆類、野菜、海藻など食物繊維が多い食べ物を摂る

善玉菌が食物繊維を分解して、体に有用な酪酸、乳酸などの有機酸を作り、腸内を弱酸性に保ってバリアを形成します。現代人の食は食物繊維が極端に少ないと言われています。先進国ほどその傾向が強くなってアレルギー疾患の発症も多いことが分かっています。

2）発酵食品を積極的に摂る

3）高脂肪食、高糖質食を控える

腸内粘液バリアの機能に悪影響を与えます。

4）20年間に2000人以上の大腸癌手術に携わってきた石黒成治先生は、「腸内環境に悪影響を与える要因」として、次の4点をあげている

①抗生物質
②果糖ブドウ糖液糖
③運動不足
④睡眠の乱れ

また、当院を訪れる方の大半は、不眠を伴うパニック障害やうつ病の方で、そういった精神的疾患の方のほとんどが便秘、下痢、胃痛、胃もたれ、食欲不振などの症状をかかえています。
そのような方には、同時に花粉症やアレルギー性咳疾患などのアレルギー性疾患をかかえている方も多いのです。

そういった方が、当院の自律神経整体によって胃腸の症状が改善していく中で、うつ病やパニック障害、不眠症などの症状も改善していきます。
それは何故でしょうか？

次回はそのあたりのことについて触れたいと思います。

（つづく）


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