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子どもたちに夢を与えて39年、人形劇ピッコロに緑綬褒章

まいぷれ流山

流山市の宮園自治会館を活動拠点に昭和52年9月28日から公演などを続けている人形劇ピッコロ(貴島真理子代表)が春の叙勲・褒章で緑綬褒章に輝くことになりました。

宮園は昭和50年から翌51年に約600戸が入居し、現在980世帯の流山市南部の住宅街。

ここの自治会館を中心に昭和52年に発足した人形劇ピッコロは、流山市社会福祉協議会のボランティアセンターに登録して39年間活動を続けています。
昭和55年に柏保健所から「犬の正しい飼い方モデル地区」のPRのために要請を受け、初のオリジナル作品「ポチと魔法のメガネ」を上演。

これが市の「広報ながれやま」昭和56年元旦号に見開きカラー企画「お正月紙上公演」として、17枚の写真と文章による構成で特集され、一躍多くの市民に知られるようになり、活動の範囲が広がったと言います。
 臆病な番犬ポチが「魔法のメガネ」と思い込んでいるメガネをかけて泥棒を退治するストーリーで、ピッコロのメンバーが猫のミーコや飼い主の大ちゃんも登場させて初めて創作した勇気と友情の楽しい作品です。

 当時は、第2次ベビーブームで団塊ジュニアが人形劇などを求める社会的な背景もありました。
 この市広報紙の特集がきっかけとなって昭和56年には千葉県教育委員会企画の千葉テレビ「生きがいの創造」でその作品や活動が映像化され放送されました。
 翌57年から流山市立図書館で定期的な公演がスタートし、いまでも本館や分館で続けられています。
 さらに翌58年からは流山市内の児童館(当時は6館)でも公演。昭和61年には当時の千葉県立流青成年の家(現・流山市生涯学習センター)の「親子フェスティバル」などで公演を行い、翌62年には千葉県教育庁「ふるさと千葉 ボランティア情報」で紹介され、63年には世界人形劇フェスティバル流山大会で市内3団体の人形劇団が参加し、延べ2,000人が参加。

平成2年には流山市から「ふるさとづくり功労」が贈られた。第1回千葉県アマチュア人形劇合同祭「パペットファンタジーちば」に参加。
平成3年には国民文化祭ちば91「人形劇フェスティバル」に参加。千葉日報社社会福祉賞を受賞。
 平成4年には「第一次日本お母さん人形劇代表団」として中国親善公演を北京市の小学校や聾唖学校、幼稚園などで行い、この年から流山の企業「京和ガス」の「ガス展」での公演がスタートし現在も続いています。
平成6年には第3回ちばパペットファンタジーワールド94イン流山が開催され、34団体で延べ3,400人を動員。
翌平成7年(95.8.8千葉版)には朝日新聞に韓国公演についての記事が掲載されました。8月に韓国の春川市世界人形劇祭に参加し、2回の公演で500人を動員。
平成8年には、第4回ちば県人形まつりイン市原に参加、愛知県の第7回とみやま人形劇祭コンテストで奨励賞を受賞。
平成9年には、長野県の第19回人形劇カーニバル97飯田で特別招待公演。この年、流山市社会福祉協議会30周年記念福祉大会の席上、登録ボランティアグループとして表彰されました。
平成10年には、第5回ちば県人形まつりイン南房総に参加。ふるさと切手発売記念「世界人形劇フェスティバル飯田」の台紙付切手に人形劇ピッコロの写真が採用されました(97.7.17発売)。
平成11年には、当時の地元ケーブルテレビ・コアラテレビ(現J:COM)に出演。流山市立博物館友の会の会報「におどり」に紹介されました。
平成12年から15年まで各地の人形フェスや介護センター、自治会館などで公演し、平成16年には、学校の週休2日制を受け千葉県教育委員会「週末ふれあい推進事業」ファミリーステージインながれやま(千葉県立流山青年の家)に出演。
平成17年には、宮園のそばにある東洋学園大学の学園祭に招かれ公演。
平成18年には、子ども読書推進の会公演や流山市生涯学習センターのまなびフェスタ公演など市内での公演に加え、東向島の東武博物館などでも公演。
平成19年12月には、千葉県社会奉仕賞を受賞。
平成20年代には、高齢者デイケアセンターや子育て支援センターなどの福祉施設での公演が増える一方、市内の子どもたちによるヴァイオリン合奏団とのコラボレーションなども増加し、平成25年11月にはこうした活動が認められ、厚生労働大臣表彰(ボランティア功労)に輝きました。
そして、今春、緑綬褒章が決定しました。39年目を迎え、1,000公演を超え、観客動員も14万人を数えます。

22日、添付のように宮園自治会館で人形劇ピッコロの写真を撮って来ました。その際、改めて伺ったお話の内容は…
 現在のメンバーは、創始者でリーダーのシナリオ、人形づくり担当・貴島真理子さん、活動歴36年で記録担当の中井康子さん、同じく36年目で広報担当の北澤美枝さん、一番若い活動歴27年で衣装担当の松本好美さんの4人。

昭和51年まで杉並区に住んでいた貴島さんは3歳の子を連れて絵本講座に参加し、絵本や人形劇の魅力に触れ、翌52年に流山市宮園に転居。宮園自治会館を拠点に人形劇活動を開始。発足当初、同自治会館内で12人のメンバーが集まったが、家族の転勤や自分の子どもの成長に伴い辞めていく者もいて、7~8人の状態が長く続き、平成20年代では現在の4人のメンバーになりました。

発足当時は、稽古中にメンバーの子どもたちが自治会館内を走り回って賑やかでしたが、子どもたとの感想が作品づくりや演出に反映されるという形で「先生はうちの子」という時代が長く続いたと振り返ります。

 若い頃は、「この昔話で、勇気とやさしさを学んでほしい」などと人形劇のストーリーやそこに込められた躾的なものを重視したこともあったが、現在では「親子でほっとできる時間と空間を共有したい」という思いに変わってきていると自らを分析しています。

 どこにも属していないので、定年もなく、好きなことを好きなだけやれると言いますが、子どもの目はするどいので「手は抜けない」と言います。
 行政の補助などを頼るのではなく、廃品回収で活動費を集めていたため、同じ自治会の方々の理解と応援を得られたと語ります。かつては、幼児向けと、小学生低学年向きの舞台だったものが、最近では、0才児も含んだ乳幼児向け、そして、介護施設での高齢者向け舞台も多くなり、招聘される活動の場も広がってきています。

 宮園自治会では、子どもたち向けに舞台を展開、成長した子がオリジナル台本を書いて見せてくれることもあると言います。
 ひとつの舞台は40分~50分。招かれる場に駐車場がないと大道具や人形の搬入が難しいそうです。最近では、1台の車で移動できるよう大道具をコンパクトにするなどの工夫も凝らして、「常に進化しています」と笑います。
 添付の写真は左から貴島(犬の人形を手にしている)、北澤、松本、中井の順。(人形は「大きなかぶ」のもの)

人形劇ピッコロ 代表 貴島 真理子 (現在、会員は4名)
代表者電話 04-7159-0257
代表者住所 流山市宮園2-3-17
  • 営業時間9:00~18:00
047-375-8095

基本情報

名称まいぷれ流山
フリガナマイプレナガレヤマ
住所270-0034 松戸市新松戸3-271 神谷第一ビル202号室
アクセスJR新松戸駅より徒歩8分
流鉄流山線幸谷駅より徒歩11分
電話番号047-375-8095
ファックス番号047-375-8095
メールアドレスmypl@soft-techno.jp
営業時間9:00~18:00
定休日土・日曜、祝日
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