九十九屋さんたの妖怪古今録
月岡芳年画:『金時山の月』(『月百姿』より)
さて、今回は金太郎の話です。子供の日に飾られる事も多い金太郎ですが、物語をご存じでしょうか。
「まさかり担いで金太郎、熊にまたがりお馬の稽古」というイメージだと思います。では、彼がそこに至るまでにどんな物語があったでしょうか。
色々、異説がありますので、まずは自分の知るお話から入りたいと思います。
足柄山には山姥が住んでおりました。ある日の事、夢の中で赤竜と出会います。そして身ごもり、一人の子を産みます。それが金太郎でした。金太郎はすくすくと成長し、山で動物たちを友として暮らしていました。その日々は突然終わりを告げます。足柄峠にさしかかった源頼光と出会い、その力を認められ、召し抱えられます。そして、四天王の一人として、様々な冒険をすることになるのです。
ところで、この足柄山ってどこにあるかしってますか? 神奈川県と静岡県の辺り、金太郎は箱根の辺りの話になります