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九十九屋さんたの妖怪古今録

雷と共にあらわれしもの

雷獣といわれる生き物とは

雨が多い季節が近づいていますね。

 梅雨の時期、夕立の中、夜の闇、光と轟音を引き連れてくる雷は。古来より神の力とされてきました。
 日本では天神さまこと菅原道真や雷神。仏教では帝釈天。ギリシア神話ではゼウス。北欧ではトール。それは天の強大な力であり、まさに神が起こす神鳴りであったわけです。
 
 そんな雷を好み、また稲光と共に地上に来るとされる生き物がいます。雷雲の中を歩き回るその生き物は雷獣と呼ばれます。
 雷雲の中を走り回るといわれるその生き物は時折雷の日に落ちてきます。そして空に帰るときは樹に爪あとを残していくといいます。地方によっては雷獣が帰りやすいように竹をたてておく地方もあります。空以外に山中にいるとされ、時には捕らえられ食べられたり、見世物として江戸や京都に送られたといいます。

 大きさは犬か猫ほど。とここまでは大よそ同じなのですが、これから先はとても違いがあります。
・小型の犬に似て灰色で、長い頭と狐に似た尾、鷲のようにとがった爪をもつもの
・鼬のようなもの。
・3本の尻尾をもつもの6本の手足をもつもの、
・薄赤くネズミのような姿をしているもの耳が立っているもの
・カワウソのようなもの
・蟹のような顔を持つ、ハサミのような爪を持つもの
 
 自分も一度雷獣のミイラを見たのですが、運悪くこげた猫のように思えました。つまり雷獣とは、正体の分からない雷の日に現れる動物の総称なのです。

 しかし、その正体の一つではないかと言われている生き物がうちの庭に時折でるのです。そのお話はまた次回に。
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