地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、流山の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

流山の地域情報サイト「まいぷれ」

九十九屋さんたの妖怪古今録

身代わりのお守り

ある女の子が大病を患っていました。毎日、少しずつ衰弱し、医者も諦める事を肉親に匂わせます。今日が峠と呼ばれた時、女の子の祖母が、お守りを枕元に起きました。するとどうでしょう。女の子は峠を越え、一月あまりで回復しました。年の瀬になり、いままで使っていたお守りをおたきあげしようと中を見ると、お札が真二つに割れていました。
 
 交通事故に巻き込まれた男性が車にぶつかったのに無傷でした。普通、アスファルトに叩きつけられたのだから、大怪我をして当たり前なのに。しかし、男性の鞄は無事だったのに、中のお守りだけはきれいに壊れていました。

 このように気付いたらお守りが守ってくれていたという話は多くあります。皆さんも一度くらいはそう感じた事や、話を聞いた事があるかもしれませんしかしお守りが割れたり、壊れたりしたのはただの偶然かもしれないのです。
人が亡くなった朝カラスが啼いていた。きっと知らせていたのだ。と思うことがあります。実際、カラスは毎日鳴いているものです。そのように過去が現在を受けて、解釈されるわけです。
そうはいうものの、自分もきっと九死に一生を得て、お守りが壊れる事があったら間違いなく、お守りのおかげで助かったと人に話すと思います。

お守りがこのように考えられるようになったのは、神仏に関わるものが災厄の身代わりを引き受ける話が、存在しているからです。
例えば船橋の藤原堂に納められている木彫りの観音像にまつわるお話です。
では、この話はまた次回に。
九十九屋F&S
九十九屋さんたの創作の伝奇・ファンタジーと妖怪・モンスターのサイトです