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九十九屋さんたの妖怪古今録

三枚のお札

みなさんはお守りをお持ちですか?
近所の神社や、観光にいった先の神社仏閣でお守りを手に入れるのは珍しい事ではないと思います。お守りの本体は中に入っているお札で、袋の部分はお守りを保護する為にあるものです。

お札が命を救ってくれたという話は大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは自分から用いるものです。投げつけるなど道具のように使うパターンで、有名なのは『三枚のお札』ですね。

小僧さんは栗をとりに行きたくてしょうがありません。和尚さんに無理をいって山に行く事を許してもらいますが、心配した和尚さんは三枚の札を小僧さん持たせます。

山に入った小僧さんは山姥に捕まってしまいますが、厠(トイレ)にいきたいといって逃げ出します。ところが山姥は追ってきます。追いつかれそうになる度に、お札を投げつけます。それは火となり、山となり、川となり、山姥を防ぎます。
 どうにか小僧さんはお寺に逃げ込みます。でも山姥は寺に入ってきます。和尚さんは釣鐘の中に小僧さんを隠して、山姥と向かい合います。和尚さんは小僧を出せという山姥をおだてて、小さくなる力を見せるようにいいます。そして小さくなった山姥をモチにくるみ食べてしまいました。

こうしたのがあらすじですが、主人公は娘さんになったり、山に行く理由も追い出されたり、花を摘みにいく事もあります。

もう1つは気付いたらお守りが守ってくれていたというパターンです。
こちらはまた次回に。
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