九十九屋さんたの妖怪古今録
今回は、やはまとめっぽい話を。
それは妖怪古今録で語られる妖怪とは何なのかという話です。
『妖怪』といえば、水木しげるさんの影響が大きいと思います。
水木さんの描かれる妖怪には、
1. 江戸時代の絵師が描いた化けもの 『泥田坊』 『輪入道』 『飛縁魔』
2. 伝説や伝承 『魍魎』 『一反木綿』 『水虎』
3. 創作 『鬼太郎』 『ねこ娘』 『ねずみ男』
など多様な存在があります。しかし、水木ワールドの中で妖怪はキャラクターとして同じように扱われています。これが今の妖怪像だと思うのですがどうでしょう。ちなみにこうしたことは、水木さんだけではなく、昔から行われていた事で、江戸時代の絵師鳥山石燕が中国のものを描き、『道成寺』などの様々な伝説が歌舞伎など表現の様式に合わせて新たに解釈され人気を博しました。
ところが大辞林によりますと、妖怪とは『日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象』。次ぐ形でキャラクターである『山姥・天狗・一つ目小僧』などの名が並んでいます。ということで、もともと妖怪とは、怪奇現象のようなものから、ちょっと変わった話も含んでいるのですね。そういう考えで妖怪の話をしてきたので、妙だと思われたかもしれません。
1月には船橋の大神宮や、八千代の七百餘所神社などで、神楽が行われます。お近くの方は、ぜひに。
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