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九十九屋さんたの妖怪古今録

獅子舞のシンボルたち

獅子舞で、姿を見せる獅子や、竜のお話

 前回の続きで、獅子舞で、姿を見せる獅子や、竜のお話です。
 獅子とはどんな生き物でしょう?。獅子は、力強く、至上の動物であり、眼の眩むような光をまとう太陽の象徴です。こうしたことから、インドで祭儀の際に、獅子を模した踊りが行われました。それが中国に伝わります。もともと獅子がいない国ですから、いろいろな話が加わります。日本に来た頃にはすっかり神獣のようになっていました。その神獣振りの一つとして、文殊菩薩が乗り物にしています。秋の祭りは収穫を祝ったものが多いですから太陽の象徴が絡むのも当然かもしれません。
 竜はもともと吉兆とされるいきものです。中国のもっとも古い国といわれる殷(商)でも竜が尊ばれました。海や湖沼、水のある所には天帝に命じられて竜王がいるという中国の伝承と、日本固有の信仰であるヌシの要素が混じって、多くの伝説を残しています。その姿は、頭はラクダに、角は鹿に、目は兎に、首は蛇に、腹は蜃(竜の一種鹿のように分かれた角があり、長い首から背筋に沿って鬣がはえており、全身は鱗に覆われ、四本の手足がある)、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎に、耳は馬に似ているといわれました。また古いイメージでは、馬の顔に蛇の身体や、人頭蛇身といった事もありました。
 秋は実りの季節。獅子舞や、神楽が各地の神社で奉納されます。みなさんも足を運んでみてください。新しい発見があるかもしれないです。

『魔神・怪物・妖精の新世界』という怪物や妖怪の画集で文を書かせていただきました。機会がありましたら、読んでみてください。
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